プロジェクトストーリー

プラハ北新宿

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新宿・大久保エリアという多国籍な街に位置する「プラハ北新宿」は、民泊需要にも対応できる実務的な設計を重視した賃貸マンション。
外観はツヤのあるタイルと明るい色調で、都市の洗練さを表現。
エレベーター付きのプラハシリーズとして商品性を高めつつ、境界未確定地の権利調整を経て実現した。

物件データ

所在地
新宿区北新宿1丁目
戸数
18戸
竣工年月
令和7年10月竣工予定

境界を超えて築く北新宿プロジェクト

境界未確定を“建築と並走”で解く“権利調整力”

北新宿の敷地は、購入時点で境界が未確定の状態にあり、隣地との共有フェンスが境界線上に建つという曖昧さを含む土地でした。当社では測量士の方々と密に連携し、法務局の判断が確定するまでの約一年半を、設計・建築と並行して進めてまいりました。端部数センチという影響範囲を慎重に見極めながら、工程・コスト・法務リスクのバランスを丁寧に調整し、フェンスの撤去・再設置に向けた合意形成も関係者のご協力のもと円滑に行うことができました。手間のかかる土地であっても、現実的な解決策を探りながら進められたことは、私たちにとって大きな学びとなった案件です。

 

「立地価値×商品企画」で収益最大化を目指しプラハを採用

本計画地は、新宿・大久保駅の徒歩圏に位置し、住宅街と商業エリアの境界にある利便性の高い立地でした。単身者の賃貸ニーズに加え、多国籍な街の特性から民泊利用の可能性も感じられるマーケットです。そうした環境を踏まえ、5階建・約18戸規模にエレベーターを備えた「プラハ」シリーズを採用いたしました。小規模ラインでは対応が難しい荷物移動や短期滞在、上層階の利便性など、幅広い需要に応えられるよう企画しています。立地の魅力をできる限り引き出し、将来的な買い手や運用方針の選択肢が広がることを目指しながら、出口に向けた競争力の向上に努めています。

 

信頼関係が生み出すスピード感で仕入れから出口まで一気通貫

本件は、既存のネットワークからいただいたご紹介をきっかけに仕入れ検討が始まりました。更地化済みという条件を活かしつつ、境界課題の解消と開発の前進を同時に進めてまいりました。売却の段階では、過去にもお取引のある不動産会社さまが早期に買主として内定してくださり、完成直後の引渡しまで見据えた出口設計により、現実的なキャッシュフローを確保できる見通しとなりました。関係者の皆さまとの信頼関係と実績に支えられ、迅速な意志決定が可能となったことは、私たちにとって非常に心強い経験となっています。今後も誠実な姿勢で一つひとつの案件に向き合ってまいります。

プロジェクトマネージャー(事業担当)
事業企画部門主任 田中
プロジェクトマネージャー(建築担当)
事業推進部門次長 田栗
設計施工
株式会社テクノホーム一級建築士事務所